みなさん こんにちは。
いかがお過ごしですか?
ついこの間の話になりますが、トロント大学で19歳の日本人留学生が逮捕されました。
罪状は盗撮。大学構内にある女性寮に侵入し、シャワーしている大学生を盗撮していたそうです。
このニュースは国営放送CBCでも大きく取り上げられてしまいました。
今回は盗撮(voyeurisum) についてカナダ刑法でどのように処罰されるか、そして盗聴されないようどのようにして未然に防ぐかなどを解説してゆきます。
どうか最後までお付き合いくださいね。
カナダ刑法における盗撮罪とは
盗撮(voyeurism)はカナダ刑法(code of crimal Canada)の162条第一項に記載され、
私的な行為をしている人の画像を、その人の同意なしにこっそり見たり、記録したりすることで快感を得ることとされており、
そして相手が
1, 服を脱いでいる
2, 裸になっている
ときに、カメラなどを相手に見えない場所に隠してとている場合が多く、観察をして性的興奮を覚えるというと定義づけています。
カナダでの場合は上記のほかに、
1, 寝室でルームメイトの写真をこっそり撮ったり、録音したりすること。
2, 「のぞき穴」を使って、個室で着替えや入浴をしている人を監視すること。
3, 公衆トイレに隠しカメラを設置し、利用者を録画すること。
も含まれています。
刑罰の対象年齢は?
カナダの少年法により、刑罰の対象は12歳となっています。18歳までは少年法に基づいた刑罰となります。
19歳からはカナダ刑法に基づいた刑罰となります。日本同様に、顔写真も公開されます。
残念ながら今回の事件、民放テレビ局やSNSでは顔写真や学校での留学生活などを紹介したプロモーションビデオなどが拡散されていました。
日本では未成年ということもありますから、顔写真なしのものを探してこちらに載せております。
盗撮罪に対する刑罰について
盗撮罪は、裁判所が起訴または略式犯罪の方法で続行することを選択できることを意味しています。
この選択は、起訴は、2つののより厳しいされていると、あなたが与えられている処罰の厳しさに影響を与えます。
盗撮罪の有罪判決で実刑判決を受ける可能性は低いと言われています。
盗撮罪には強制的な最低罰則はありませんが、カナダ刑法には以下のような最高刑が記載されています:
起訴: 5年以下の懲役
略式:2年以下の懲役および5,000ドルの罰金。
なお、こちらの法律事務所のビデオにも盗撮罪について厳罰されるかを説明しています。
(英語です)
犯罪を犯した者に一生付きまとうものとは…?
裁判による審判により、罰金や刑期を終えた受刑者は、この先も大変な人生を歩むこととなります。
例えば、犯罪歴証明書に余罪が記載され、就職活動に影響します。北米では就職する際に、犯罪証明書が必要な職種があります。
特に医療、福祉、保育などの仕事は犯罪証明書の提出は必須となりますから、犯罪歴がある場合はこれらの仕事に就くことは難しいと思われます。
この他にも性犯罪者の場合は刑期を終えた犯罪者は州で運営している犯罪者登録に自動的に登録され、どこに住んでいるといった詳細な情報が掲載されます。
というわけで刑期を終えても、一般市民の監視から解放されるということはカナダにいる限り難しい状況となります。
盗撮から身を守るには?
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不自然な動きをする人物や不自然に距離が近い人物に注意しましょう。盗撮犯は目的もなく駅構内を歩き回ったり、無意味に階段を往復したりすることがあります。
行動面で気を付けること
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犯行を行う人物への認識を改めましょう。女性が加担し、女性脱衣所で盗撮するケースもありますので、「同性だから大丈夫」という認識は避けましょう。
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公衆トイレやホテルなどの更衣室に、子どもだけで行かせず、大人が付き添うことも重要です。
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エスカレーターでは横向きに近い姿勢で乗り、背後に意識を持つことを心掛けましょう。
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シャッター音に頼らないでください。不自然に自身にカメラが向いている場合、シャッター音がしないからと安心してはいけません。
犯罪に巻き込まれてしまったら…
もし、犯罪に巻き込まれてしまったら、ためらわず警察に電話をしましょう。
カナダの警察の番号は911です。
緊急時は"call nine-one-one"ということを必ず覚えておきましょう。
もし、日本語の通訳が必要な場合は、"Does anyone speak Japanese here?"などと尋ねましょう。
この番号は救急車を呼ぶ番号にも使われています。もし電話をしたら、警察か救急車かを最初に聞かれますので、警察に伝えましょう。
こういった犯罪はなかなか言いにくいものです。ですが、もしかしたら、被害に遭っているのはあなただけではないかもしれません。勇気を出して報告してみましょう。
今回も最後まで読んでくださってありがとうございます。